異なる価値観の中で「共に生きる」を実践する機会に

作成日 2019年3月

Company's Voice

受け入れ企業さまの声

社名 株式会社ウェル・ネット研究所(HP
受入期間 2018/07/04 ~ 2018/08/19
業種 介護リフトの販売, 介護セミナーの実施
設立 1992年
規模 9名
受入部署 事業イノベーション戦略本部

ー そもそも、海外インターン生の受け入れを決めた理由はなんですか?

NPO法人で海外インターンシップの運営という、普通はあまり聞かないことをしている学生と会ってみたい、と思ったのが1番の理由です。
アイセックで海外インターンシップ生を受け入れることを決めた理由は、アイセックが世界規模で活動をしていて、信頼できると感じたからです。

受け入れようと決めた背景には、弊社でアジアに進出したいという想いがありました。そのために、アジアの人と交流をしたいけど、社員と社長との間で距離があることが課題だな、と感じていました。
そこで、この受け入れは、進出を考えている国の方とお会いすることができる良い機会であると考えました。

ー 受け入れる際に何か不安はありましたか?

1番の不安は、海外インターンシップ生が日本語を話せるかということです。そうでないと、接する社員も、海外インターンシップ生自身も大変な部分があると考えていたからです。
しかし、面接を通して日本語が話せる学生が見つかったので安心しました。

ー インターン生の具体的な活動内容を教えてください。

1つ目の活動内容は、海外インターンシップ生が学生だったので、そもそもビジネスマンとしての基礎知識を学んでもらおう、というものでした。日本のマナーについて、座学で基本的なことをインターンシップ生に教えたあと、インターンシップ生の国のビジネスマナーについても調べてもらいました。

2つ目は、来日した子も将来起業したいと話していたので、会社というものの価値を知ってもらいたいなと思っていました。単に働いて、お金儲けだけする人間にはなって欲しくなかったんです。なので、会社で働くことの価値や働くことの意義を一緒に会社で働き、コミュニケーションをとる中でちゃんと伝えたいと考えていました。

3つ目は、本業が福祉なので、福祉についての宿題を渡して、日本の介護の制度を理解してもらうということをしていました。

社員の方との2ショット

ー インターン生の仕事ぶりはいかがでしたか?

彼女は終始真面目で、一生懸命に仕事をしていました。実際に福祉施設の現場にも行きました。福祉の現場では、実際に入居者の方がどのようにリフトを利用しているかを見ることができます。
福祉施設の現場では実際に介護される側の方々もみえるので、そういった場面では彼女は遠巻きにしか見ることができなかったのですが…
展示会でも、自分からモデルを買って出たりと、自分にできることを積極的にしていました。

ー アイセックのサポートはいかがでしたか?

インターン生が来日するまでは、契約書のことなどについてサポートしてもらいました。ビザなどはわからない点などもありましたが、基本的にアイセックが行なってくれました。また、契約に関する説明もわかりやすいと感じました。
インターン生の休み中も、カヌンをサポートしていろんなところに連れて行ったりしていたのではないかと思います。京都にいっていたようですし、松山に出張した際には、空き時間に帰省中のアイセックメンバーと遊びに行っていました。
私たちの、というより、インターン生のサポートをかなりしてくれていた印象でした。

ー インターン生に何か変化はありましたか?

劇的だったわけではないけれど、変化はあったと思います。学生と違い、働くって大変なんだということは理解してもらえたと思います。日本の学生だったら、上司の隣で寝るということはないと思うんですが、彼女は寝ていましたし、次にどこに行くかっていうことを、ちゃんと聞きなさいって怒られたりしていました。
もともと日本のことは理解してたので、かなり大きなカルチャーショックはなかったのではないかと思うんですが、学生として、社会人との違いは理解してもらえたのかなと思います。

ー 今回のインターンを通して会社への変化はありましたか?

そうですね。会社への変化の方が大きかったと思います。
一つは、インターンシップの内容を社員に考えてもらったりそれを検証してもらう中で、社員の方もインターンシップの内容をそれなりに考えている様子でした。日本人も、新入社員が入社したときに研修の内容を考えたりしますが、今回のようなインターンシップの場合は、インターン生がすぐに帰ってしまうから、社員の方も真剣に考える度合いが増していました。短い間に自分が何を教えられるかについて、かなり考えてやっていたのではないかと思います。担当した社員たちにとってよかったのではないでしょうか。

また、あらかじめ弊社で大事にしたい価値観なども決めていました。それは、「常に他人のことを思いやり、考えることが、最終的に利益になる」というものです。今回も、彼女に何をつたえればいいか?何を学んでもらえたらいいかを考えてもらうに当たって、弊社の行動指針に基づいてインターン生に働きかける良い機会になったと感じています。

私たちは、『共生』を経営理念として掲げてるのですが、価値観の違う学生と時間を共有するためにはどうすればよいのかということに関して学ぶ良い機会になったのではないかと思います。自分たちが海外に働きにいく際にも必要だと思いますし、彼らなりに、海外に行った際にどんな課題が待ち受けているのかについて体験することができたのかなと思います。

社員の方々との飲み会のようす

ー インターン生を受け入れるに向けて、会社側で必要なことはなんでしたか?

自分たちの会社だからこそ、インターンシップ生に伝えることをきちんと考えることではないでしょうか。僕らの仕事、介護って少し特殊で、人の生死について考えさせられることが多いんです。日常で、そんな場面にも遭遇しないと思います。そんな僕らだからこそ、伝えないといけないことがたくさんあると思うので、来てくれたインターン生に伝えることをちゃんと考えることが大事なのではないでしょうか。

また、受け入れるにあたって、日本の良さを知っていることが大事なのではないかと思います。海外の人と話していると、彼らは、自分たちの国の歴史をたくさん話せるんですよね。一方で、日本人は自分たちの国についての理解や説明があまりできない気がしています。
せっかく海外から来た人にとっていい時間にするためには、日本について理解してもらえると来てよかったなって思ってもらえるのではないでしょうか。その点について、受け入れる会社側は、日本のことを再認識することが必要かと思いますね。

Trainee's Voice

インターン生の声

名前 Kanyalak Swangsak さん
出身国 タイ
出身大学 Chulalongkorn University
専攻 国際政治
語学スキル 日本語検定1級

ー インターンシップに参加しようと思った理由はなんでしたか?

私自身が高齢化社会に興味があるので応募しました。高齢化が進んだら、まず考えられることは社会の労働力が不足になることとお年寄りの介護のことです。数の少ない若者(働く世代の人々)に負担がかかり、国全体の経済力や生産力が落ちてしまう可能性があります。また、もう1つの大きな問題はお年寄りの介護をする若者が減ってしまうことです。

ー インターンシップの中で印象的だった出来事があれば教えてください。

受け入れ企業の代表の方から高齢化問題や介護に関する知識をインプットしてもらい、その上で現場に足を運んだことです。高齢化問題について深く知るきっかけとなりました。
実際に高齢者がたくさん施設にいる様子や、介護製品をつかっているのをみる経験は、自分にとってとても新鮮でした。自分の国で同じようなことが今後起こるとは想像もつきませんでした。

Member's Voice

アイセック担当者の声

名前 杉田 彩子
所属委員会 アイセック神戸大学委員会
学年(当時) 3年

ー インターン生のサポートで意識していたことはなんですか?

インターン生が日本にきた理由をとにかく引き出し、より多くの学びが与えられるように考えていました。
また、「高齢者問題に関する知識をもった共創的リーダーになってほしい」という、私自身の思いもあったので、それも同時に達成できるように考えていました。

カヌン、タイ現地のアイセック担当者とともに

ー インターンシップ運営をしてみていかがでしたか?

人の成長を設計することの難しさを痛感しました。特に、カヌンは生まれた国や価値観が異なり「どういったことが彼女にとって新しいことなのか」「どんな伝え方をすれば私の思いは彼女に届くのか」などはいつも考えていました。

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